2016年11月5日土曜日

今週の無料App ソニックザヘッジホッグCD iOS版 全てがバブリーなハイスピードアクションゲーム

お世話になっております。
遊戯脳セガです。



概要


 今回はSEGAがかなり輝いていた時代のレガシー、ソニックザヘッジホッグCDを紹介する。
名作でかなり売れていたイメージのあるソニックだが私がプレイしたのは小学校くらいであったろうか。
メガドライブを持っている友人の家でしかプレイ出来なかったのと、キャラクターの加速性能とトップスピードが釣り合っていない操作性が大変難しかったため、クリアするまでには到底及ばなかった。


 今その名作をまじまじとスマートフォンではあるがプレイしてみるとなかなかに面白い事が分かる。
基本システムはスーパーマリオをSEGAなりに解釈して幅を持たせた感じである。
要するに横スクロールで障害物を乗り越え、敵を倒し、画面右端のゴールにたどり着けば目標クリアだ。

 ゲームを開始すると一度でもこの時代のセガゲーをやったことのある人間は涙が出そうになるはずだ。
そう、あのSEGAのタイトルロゴで「セーガー」というとても心地の良いロゴボイスを聞くことが出来る。


これだけでも既にアプリをダウンロードした甲斐があったようなものだ。
他にもSNKゲーであればNEO-GEOロゴが表示される時のサウンドでも私は懐かしさを感じずにはいられない。


イメージ


 最初にゲームを開始して感じることは一つ「バブル」である。
曲は総じて「ジュリアナ東京」でかかっていそうなビートの聞いたディスコサウンド。
画面はカラフルで様々な色を使い倒したインターフェイス。

オープニングではセル画で背景までめちゃめちゃ動くアニメーションまで付属している。

日本のバブル景気は1991年で終わったらしいので、このゲームの発売が1993年というところを見ると厳密にはバブルの名残というのが正しいだろう。



システム


 システム的には任天堂やカプコンゲーなんかと比べるとかなり大味な作りである。
最高速度に達したソニックは到底人間の手で制御できるスピードではない。
しかし加速度は著しく低いのである。
適当な緩い坂ですら上ることが出来ない、キャラクターのトルクが全然足らないのだ。
加えて登らない坂にイラついてジャンプをするとソニックはその坂に対して垂直にジャンプするため、上り坂なら予測不能のバックジャンプになる。
一応トルク不足解消のために「上キー+ジャンプ」で「その場溜めダッシュ」が出来るようになっているが、ソニックが完全に停止していない出来ないという制約がある。

 ステージもかなりバブリーで、普通にプレイするだけでは通らないようなところにまで様々なギミックが仕込まれている。
ギミックを使ったキャラクターの運動性能が他の横スクロールアクションとは比べ物にならないからであろう。
作り込みすぎてプレイヤーにどこが足場で、どこが通ることが出来るのか、行ってみなければ分からないぐらいである。







加えてこのソニックCDからは「PAST」と「FUTURE」パネルが用意してあり、このパネルを叩いたあと一定速度以上で走り続けるとバックトゥザフューチャーよろしく突然タイムワープすることが出来る。



タイムワープするとソニックは同ステージの未来、や過去に行くことが出来、ステージの見た目はもちろん(未来に行くと敵の侵略を受けて荒廃したステージになってたり、過去だと原生林の生い茂るジャングルになったりする)、難易度も変化する。
ほぼ全てのステージにPASTとFUTUREが存在するため、ステージ作成の手間も3倍である。
勿論現代のままでクリアすることも十分可能なため過去や未来のステージを見ないまま終わるプレイヤーもいる事だろう。
こういったプレイヤーの目に触れにくい部分にまで凝って作っているほどバブリーな出来なのである。


ゲーム性


 勿論バブリーなだけでゲーム性が皆無ということは無い。
マリオなどと差別化を図るためにプレイヤーが操作できるギリギリのところまでゲームスピードを上げて爽快感を出したのは当時としてはかなり新しかったろう。
世界最速のハリネズミであるがゆえに、少しゲームスピードを上げすぎた感もあるが、時間を追われるステージは限られているのでプレイスタイルによってはじっくりギミックを楽しんでプレイすることも可能になっている。


攻略


 基本的にこの手のゲームは覚えゲーである。
通る部分のステージを記憶して最適解を当てはめていけばクリア出来る。
全ステージをクリアするともう一人のプレイアブルキャラクター、テイルズが解放される。
テイルズはその場溜めダッシュが出来ない代わりに、ジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すことで尻尾を回転させ、滞空することが出来る。

尻尾には攻撃判定があり、さらに滞空中にジャンプボタンを押すことで上昇することも可能だ。
飛行し続けると息切れして上昇できなくなる。
イメージ的にはマリオ4のマントマリオといったところか。
システム的にテイルズの方がゲームクリアが楽になるようなっているが、滞空モードの任意解除が出来ず、落下したいときもゆっくりとしか下降出来ないデメリットがある。

 クリアするだけなら簡単だが、真のエンディングを拝むには各ステージでリングを50個集めるとゴール地点に出現する大リングを獲得することで行けるUFO壊しボーナスステージを全てパーフェクトでクリアする必要がある。

ボーナスステージはオートで進むマリオカートみたいなもので、コースのようになっているが周回がクリア目的ではなく制限時間内にUFOをジャンプ攻撃で全て撃破するのが目的だ。
このハリネズミはステージでは水中に潜れるくせに何故かコース外の水に入ると制限時間がかなり削られてしまうほど水に弱い
全撃破するとタイムストーンを獲得することが出来、全てのステージで石を獲得した状態でラスボスを倒すことで真のエンディングになる。


iOS版だとこのUFO撃破ボーナスステージのやり直しが出来ず、
ちょっとでも気を抜いて水浴びしてしまうと石の獲得が出来ないまま次のステージに進んでしまうため注意が必要だ。
UFO撃破を目的とせず、落ち着いて水浴びをしないことを優先する方がクリアしやすい。
最大の難易度はこのボーナスステージであろう。


スーパーマリオとは別次元の展開を遂げた横スクロールアクションゲーム。
バブリーな雰囲気がスピードを重視するこのゲームとマッチして実に良い世界観に仕上がっている。
今週の無料App「ソニックザヘッジホッグCD」オススメです!